今日、なにげなくテレビのチャンネルを変えたらBSテレビで放送されていたシンガポールの映画に釘付けになりました。
題名は「母と娘」
母親が生活のため、3人の子供を置いて香港に出稼ぎに行く。
辛くても子供のためにとがんばるのだけど、残された家族も淋し思いをしている。
父親が亡くなり母は葬儀にも帰ってこなかった。
そんな母親に憎しみを抱く長女が荒れまくり、酒、男、ドラッグ、堕胎、流産。
自分は何のために辛い思いをしていたのかと空しくなる母。
お互いの気持をぶつけ合って最期には分かり合えるのだけど、
やっぱり、母親は貧しさのために再び出稼ぎに。
長女は今度はそんな母親を誇りに思うことが出来る…というストーリー。
主人公の姿を自分とダブらせて涙が止まらなかった。
私の娘も反抗し、何度も衝突し、そのたび、自分の今までの歩んできた道は間違っていたのではないだろうか??と、立ち止まってきました。
「父親が家族のために外国に働きに行けば、立派な父親だと言われるけど、母親だと、子供をほかってと、非難される…母親はどうしたらいいの?」
「どんなに考えてもその答えは出てこないけど、私たちが悪いわけではないことだけは確かよ」
主人公と、友人の会話。
私は、仕事と家事と子育てと、女性の負担が多すぎると、不満を漏らすことがよくあります。
でも、毎日子供たちと一緒に暮らせます。
映画の母は子供を愛するがゆえに、離れて暮らさなければならないのです。
ラストのシーンで、
「ママー行かないで!!」と、泣き叫ぶ子供に背を向けて飛行機に乗り込む主人公。
胸を張ってさっそうと歩いていきます。
母の強さに、深く胸をえぐられた気持でいっそう涙が溢れました。
母の愛、軽々しく普段口にしますが、辛く厳しい愛もあるのです。
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